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【記事】蓮花と仏教

蓮を三橋様よりご供養を頂きました。
7月9日(土)にお預かりし、11日(月)に開花し始めました。
開花の様子を掲載します。

また、仏教と蓮の花は深い関わりがあります。そちらは写真の下に長文ですが添えさせて頂きます。


蓮華は昔々から信仰され、様々な形で登場します。

①ヒンドゥーの創造神話の蓮
 ヒンドゥー教では、ヴィシュヌ神の臍から青蓮華が咲き、その上で梵天が坐して宇宙を創造しました。
仏教はヒンドゥー教を基礎として派生する為、菩提樹や蓮華などに信仰的な繋がりがあります。

②仏・菩薩の坐する席、蓮華座(れんげざ)
 蓮は泥土から生えるが、それに濁らされず、清く美しい華を咲かせます。
そこから象徴的な意味を持ち、仏花の代表的なものとされています。

 我々禅宗では、『煩悩にまみれた心にも必ず「仏心(ぶっしん)」が備わっている』というのが根本の考え方です。
 蓮華と人の心、それらを重ね合わせ、清き蓮の花のような仏心を目指して僧侶たちは修行に専念したのかもしれません。
 仏心について詳しくは円覚寺管長 横田南嶺老師の書かれた記事をご覧ください。


③降誕会(ごうたんえ)での蓮
 日本ではお釈迦様がお生まれになった日を4月8日と定め、降誕会としてお祝いしています。
お釈迦様の伝説で、生まれた時に7歩あるいて天地を指し「天上天下唯我独尊」とおっしゃられました。その際に歩んだ場所に蓮の葉が咲いたそうです。
 ブッダガヤで行なわれたブッダジャヤンティー(ウェーサーカ祭)では、仏陀の誕生・悟り・涅槃を祝う看板を持った僧侶の行列が大菩提寺に向かって行脚する。その中に7輪の蓮華も見られます。
 ルンビニーに立つタイの仏像も、蓮華の上にお立ちになられていますね。



 蓮華はヒンドゥー教の頃から宗教的に進行され、仏教と蓮には長い繋がりが存在します。
平安時代から蓮の葉にお供物を乗せてお盆の供養をしたり、
極楽の情景に必須の花であったりと大事にされている花です。

蓮華は短く、開いたら3日で散ります。
諸行無常です。
しかし、人から見れば蓮の花は終わりですが、蓮は生き続けて次の世代に向けて着々と種を作っているのです。
縁はいつまでも続いていきます。

縁起は真理であり、仏教の根幹です。
長くなりましたので、最後に横田老師の記事をご紹介して終わります。